当社の理念「独創力あってこその共創力」について#01
当社の理念である「独創力あってこその共創力」という言葉について詳しく書いてみました。
この理念に込めた思いはさまざまな角度から解説できますので、今後も書いていくような気がしています。
そのはじめの1記事として。
共創は、独創力があってはじめて成り立つ
近年、クリエイティブの現場では「共創」という言葉をよく耳にするようになりました。立場や専門性の異なる人たちが意見を持ち寄り、一緒につくる姿勢は、とても大切だと考えています。
一方で、その前提となる一人ひとりの独創性については、あまり語られていないように感じます。
共創という言葉には、とても前向きな響きがあります。互いに協力し、支え合いながら、新しい価値を生み出していく。その考え方自体は、素晴らしいものです。
しかし、実際のプロジェクトでは、共創を目指しているにもかかわらず、新しい価値が生まれないことがあります。
議論はまとまり、空気も悪くない。全員が納得している。
それなのに、出来上がったものには驚きがなく、誰かの心を動かすほどの力もない。
その原因は、コミュニケーション不足ではありません。
参加している全員が周囲に合わせ、同じ方向を向き、同じ正解を選んでしまっていることにあります。
同じ意見を持ち寄れば、議論は円滑に進みます。
しかし、それだけでは予定調和を超えることはできません。
自分だからこそ出せる視点や、これまで培ってきた感性を持ち寄るからこそ、共創には意味が生まれます。
異なるものが出会い、互いに影響を与えることで、一人ではたどり着けなかった表現や価値が生まれるのだと考えています。
ここでいう独創力とは、自分の好きなものを一方的につくることではありません。任せていただいたときに、独自の視点と培ってきた感性をもって、期待を超えるものを提案できる力のことです。
そして、依頼主と向き合う共創の姿勢があるからこそ、その独創性は独りよがりにならず、社会の中で力を持つ表現へと育っていきます。
独創力と共創力は、どちらか一方を選ぶものではありません。互いを支え合う、表裏一体の関係です。
当社は、そんな考えを、理念である「独創力あってこその共創力」という言葉に込めています。
尖った表現は、目的ではなく結果
当社の制作物には、アーティスティックで尖った表現が多くあります。
それは、最初から奇抜さを狙った結果ではありません。
依頼主の話を深く聞き、その事業が持つ世界や、まだ十分に伝わっていない魅力を考えた先で、自然と生まれてきたものです。
数字を考えるからこそ、数字だけに縛られない
制作を始めるとき、当社はまず依頼主が何を大切にしているのかの思いの部分をお聞きすることが多いです。
エンドユーザーに何を伝えたいのか。
どのような思いで事業に向き合っているのかなど。
表面的なご要望だけではなく、その奥にある考えまで知りたいと思っています。
もちろん、課題の解決や売上、利益も大切ですし、それらを起点に話すこともあります。ただ、数字のことだけを考えすぎると、その事業にしかない魅力や、人の心を動かす表現を見失ってしまうことがあります。
だからこそ、数字も見ながら、そこに込められた思いや感性にも目を向けたいと考えています。
想像の斜め上を行く提案
対話の中で受け取った印象と、当社が制作を通して育ててきた感性を重ねながら、依頼主がまだ想像していなかった表現を探していきます。
既存の価値をより魅力的に伝えたり、その事業の新しい世界を見せたりする。
そんな、想像の斜め上を行く提案ができたとき、依頼主にもワクワクしてもらえるのだと考えています。
提案はしても、押し付けない
一方でもちろん提案を押し付けることはしません。
もし意見が食い違ったときは、まず、なぜその表現にしたのかを説明します。
そのうえで、どこに違和感があるのか、何が思い描いていたものと違うのかを細かくお聞きします。
部分を調整することでよりよくなる場合もあれば、「本当は何をしたいのか」というところまで戻り、土台から考え直すこともあります。
独創と共創、二つの力がまだ見たことのない表現を生む
当社が考える共創力とは、相手の意見や感性を否定せず、共によりよいものをつくろうとする姿勢です。
ただ相手に合わせることでも、自分たちの表現を貫き通すことでもありません。
自分たちの中に提案できるものを持ちながら、依頼主の思いにも深く耳を傾ける。
その両輪があってこそワクワクできるものが生み出せると考えています。
独創力と共創力を同時に大切にすることは、簡単ではありません。
それでも、この二つがあるからこそ、一人ではたどり着けない表現が生まれ、クリエイティブが社会の中で力を発揮できるのだと、当社は考えています。
想像を超えるものをともに
当社が目指しているのは、依頼されたものをただ形にすることではありません。
対話を重ね、お互いの感性を持ち寄りながら、その先にある表現を一緒に見つけていくことです。
尖った提案を恐れず、それでいて、依頼主の思いを置き去りにしない。
独創力と共創力の両方を大切にしながら、その事業にしかない魅力を引き出していきたいと考えています。
まだ見たことのないものをつくりたい。自分たちの想像を超える表現に出会いたい。そう感じている方と、ワクワクするものづくりをご一緒できたらうれしいです。